2006-01-01から1年間の記事一覧

みなさん、よいお年を。

今年ももう終りですね。 一年間、どうもありがとうございました。 来年もどうかよろしくお願いします。 僕は、明日から帰省します。 今年は、生まれて初めて「青春18切符」というものを使って、鈍行で帰省してみることにしました。 とはいえ、途中で一泊する…

ε・・・光の妖精・6

十二歳の頃まで、僕の毎日は、大体、そんな感じでした。空想と独り言を敷き詰めた部屋で、僕は夜を過ごしていたのです」 イプシロンは言葉を切った。そして、また両手を不思議に空に這わせた。その手はとても白くて、なぜか、艶かしいと言えるほど、美しく見…

ε・・・光の妖精・5

それに──」と、イプシロンは言った。 「それに、あの丘の上では、妖精達の姿が、とても美しく見えたんです。あれほど妖精達が綺麗に見える場所は、他にはなかったな。瑞々しい光が、豊かに膨らんでいて、透き通っていました。そのゆったりとした空気の中を、…

ダンボール箱の中の絵・4

今日は結構暖かくて、穏やかな天気だったが、特に出かけることもなく、それでは何をやっていたのかと言うと、大掃除をやっていた。 来週は、帰省する予定なので、今日のうちにやっておかなければ、今年はもうやる機会がなくなってしまうからだ。 窓を拭いた…

YOKOHAMA

ライトアップされた、氷川丸とマリンタワー。 まもなく、閉館してしまう。 また一枚、栞が挟まれた。 そんな気持ち。

冬至

日付も変わってしまったが、部屋の窓から空をパチリ。 ささやかな冬至祭りとして。 オリオン座が、綺麗に見えていた。 帰りが遅かったので、かぼちゃは、食べなかったが、さっき、柚子湯には入った。 爽やかな香りが、嬉しかった。 時は、底にまで来た。 明…

神戸ノート

神戸ノート。 ほんの一部ではあるようだけれど、密かな話題になっているのか? そんな風に思ったのは、地下鉄のフリーペーパー「metro mini」に、そういう記事があったから。取り扱っている店として、吉祥寺の「36(sablo)」という店が紹介されていた。 僕…

ε・・・光の妖精・4

それが当たり前のことではないと知ったのは、学校に通うようになってからでした」 イプシロンは言葉を切って、辺りを見渡し、また手を動かした。それから、彼は言葉を繋いだ。 「僕には、父親がいません。父親が誰なのか、今でも僕は知りません。今更、知り…

不穏な時間

膝を抱える街。 冬に向かう。 人の気配の記憶。 不穏な時間。 廻る風。 人の眼差しの記憶。

幽霊海賊.3

<原文> It was the same figure that I had just been attributing to my fancy. I will admit that I felt more than startled; I was quite a bit frightened. I was convinced now that it was no mere imaginary thing. It was a human figure. And ye…

あの薔薇を見てよ

二、三日前から風邪をひいて、まだ治らない。 それで、いろいろと、やりっぱなしのままになっている。 風邪をひくのも、久々だが、やはり有難いものではない。 仕事は、しないわけにはゆかないし。 「あの薔薇を見てよ」 エリザベス・ボウエン著 / ミネルヴ…

幽霊海賊・2

******************** 原文はこちら。 ******************** 一、大海から現れたもの (続き) 最初の二週間が過ぎても、おかしなことなんか何も起きなかった。風も順調なままだったしな。すごく嫌だった船が、まったくのところ、こいつに乗れてついてたんじゃ…

幽霊海賊・1

僕は、二十世紀初頭のイギリスの海洋怪奇小説作家として名高い『ウィリアム・ホープ・ホジスン』のファンサイトを、細々とではありますが、やっています。サイトを始めたのは、国内にホジスンを大きく取り上げているサイトがなかったからで、それならちょっ…

懐かしい風景

港の見える丘公園の、大佛次郎記念館にて。 昨日撮影したこの写真は、自分では気に入っている。 この日は、不思議なコントラストの写真が幾つも撮れた。 中でも、この写真は、懐かしい、大好きな絵のようだ。 例えば落田洋子とか、そんな感じ。 このまま、一…

氷川丸

写真は、横浜の山下公園に係留され、観光施設となっている『氷川丸』。 山下公園のシンボルとして、あるいは夏のビアガーデンとして、有名な「氷川丸」だが、マリンタワーともども、今月の25日をもって、45年の歴史に一応のピリオドを打つこととなった。 と…

神鯨

『神鯨』 T.J.バス著 (ハヤカワ文庫SF) を読了。 リンク先は、西村屋さんのサイト。 僕にはかなり読みにくかったけれど(何日もかけて、少しづつ読んだ。それだけ読み込んだという意味ではなく、読んでいると多少息切れしてくるのだ)、かなりの奇作。だか…

ε・・・光の妖精・3

「グリーンやレッド?」私は首を捻った。「それも、『光の妖精』?」 「そうです」 「へえ」私は少し考えて、言った。「じゃあ、『光の妖精』は、もともと四匹いたというわけですね?」 「それは違いますよ」 「じゃあ、もっと沢山?」 「逆。妖精は、三匹だ…

ダンボール箱の中の絵・3

ダンボール箱の中の絵として紹介した、ペンとマーカーの絵は、以前にも書いたように、二十歳から二十二歳くらいの頃の絵だ。ペンとマーカーを画材に選んだのは、携帯性に優れていたからだ。 これらの絵は、家でも少しは描いたが、実は、主に出先で描いた。ち…

ダンボールの中の絵・2

ダンボールの中の絵。そのニ。 僕は、一つの形の絵を、集中的に描く癖があって、ダンボールの中の絵にも、幾つかのパターンがある。 これは、前に紹介したのと同じパターンの絵。 最近、僕の絵は大きく変わっていない。 昨日、帰りにウィンザー&ニュートン…

少年マガジン

近所の古書店で、「少年マガジン」の1976年36号を見つけて、ふと購入した。300円。 僕が初めて買った週刊少年漫画雑誌は、永井豪の「手天童子」の連載が始まった、まさにこの本だった。小学校二年生の時。それまでは小学館の学習雑誌くらいしか雑誌というも…

ディズニーランド

昨日の夜は、カード会社主催のイベントでチケットを貰ったので、仕事が終わった後、ディズニーランドへ出かけた。妻子とは、園内で合流。 ディズニーランド内は、クリスマスモード一色。さすがに、綺麗。 今年のクリスマスのイルミネーションは、どうやらカ…

ε・・・光の妖精・2

ベータと別れた後、私は港に沿って歩いた。 時計を見ると、午前十時。私の好きな時間だった。私は空を見上げた。空は明るくて、細く薄い雲が散らばっていた。視点をゆっくりと下げて行くと、空の青さはさらに深い青さに変わった。海だ。この島から見える海は…

SF小説

上の写真は、先月横浜に行った時のもので、横浜大桟橋からベイブリッジを望んでいる。赤い球体は、月。美しい満月だった。 最近、立て続けに二つ、「現実はSF小説を超えた」という記述を読んだ。そのうちの一つは、雑誌「Ku:nel」に掲載されていた、佐野洋子…

絵画館前の銀杏並木

先日の日曜日の、絵画館前の銀杏並木。 細い歩道を挟んだ左右で、紅葉の程度が違っているのが、面白かった。 自然は、ダイナミックだけれど、繊細ですね。 突然、CANを聞きたくなって、聞いている。 今聞いているのは、「DELAY1968」という、デビューアルバ…

ε・・・光の妖精・1

イプシロンは、とても背の低い青年で、皆からは、少し頭が足りないと思われている。一人きりで、港の堤防に座って、ぶつぶつと会話をしている事が多いからだ。けれども、くっきりとした顔をしたハンサムな青年で、その瞳は、透き通った淡い色をしている。だ…

青いポインセチア

今日は、千駄ヶ谷から、絵画館前、表参道、代々木公園、渋谷と散歩した。 この時期には、必ず一度はこのコースを歩く。 十年以上前からの、習慣のようなものだ。だから、絵画館前のイチョウ並木は、秋が終わる前に一度は見ておかないと、心残りになる。ただ…

生家へ

「生家へ」 色川武大著 を読んだ。 自伝の中に幻覚が溶け込んでいるという、不思議な作品だが、強烈。 この作品集は、「作品1」から「作品11」まで、そっけない通し番号が並んでいる。 「怪奇小説アンソロジー」には、以前もこの作家の作品をあげたが、もう…

ダンボールの中の絵

埃を被ったダンボールの中から、大量に、昔描いていた絵が出てきた。主に、二十歳前後に描いていた絵。 大半は、上のような、ちょっと病的なペン画。若い絵だけど、今ではちょっと描けないと思うので、紹介してみる。 こうした作品群は、0.05ミリのドローイ…

The Goddess of Death・・・4

Later, he found occasion to ship it off to England. Shortly after this, his life was attempted, and his time of service being up, he came home. Here it ended, and yet I was no nearer to the solution than I had been when first I opened the …

トーベ・ヤンソンの島

親愛なる あけぼの子どもの森公園スタッフの皆さんへ 1999年8月17日 あなた方の公園で摘んだ「よもぎ」で染めたコースターという素敵なバースデープレゼントを送ってくださるなんて、優しい方たちですね。毎日使っています。 (バースデーカードの中の)…